ONE VOICE

笑っていれば、イイコトあるよ

* ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *

Don't love me for who I am.
Love me for who I can be,

and I'll be that person for you.
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Jurassic World
jurassic world
Director: Colin Trevorrow
Starring: Chris Pratt, Bryce Dallas Howard


ネタバレはありません。雑感。

Chris Prattという人間は楽しい。
彼の話はいつも、人生ってなんて面白いんだろうって思い出させる。

セールスマンになったり、ストリッパーになったり、ホームレスになった話を、
インタビューでよくしてくれる。
身体を作るための時間が大嫌いだったとか、
セットでふざけ過ぎてネットワークを激怒させたとか。
どれもが、彼にとってはきっと面白かった人生のひと時なんだろうと思わせる。
それだけしっかりしてる。
どの角度から切っても、悲壮感の欠片がない。
本当にでっかい人なんだろうなって、すごく思う。

憶測だけど、そういう雰囲気が好き。
全ての上を行く人。

そしてこの映画は、その彼くらいしか良いところがなかった。笑

ストーリー的にどう考えても未解決のまま放置されている出来事が多すぎて、
着地があったのかも分からないまま終わる。

え? これそのままでいいの? という不安。ビクトリー感ゼロ。
というか、そもそもこれは何と何の戦いだったのか。

人間って、資本主義って、というげんなりな前半と、
恐竜って、生き物って、という後半が、
でもクリスってカッコいいよね!というだけのテーマで繋がれた映画。

Chrisと恐竜が出てきてる時は元気になれた。楽しかった。
だけどその他は何も覚えてない。
恐竜のCharactor Developmentは物凄いハイレベルで丁寧なのに、
人間の方はおざなりの極致で、何の発見も成長も進展もなかった。
ティッシュみたいに薄っぺらかった。
ラプトルの鼻息で記憶の彼方に飛ばされていった。

とはいえ、なんだかんだ言って、
恐竜は凄く魅力的だったし、画も3Dで観てとてもきれいだった。
奥行きがあって壮大な世界だった。
ビジュアル的には、申し分なかった。
でもやっぱり一番輝いていたのはChris Prattだったと思うから、
この映画はChrisのプロモビデオなのだという結論。

Chris Prattと恐竜だけを見に行けば、ちゃんと愉快に味わえる映画です。
3Dをお勧めします。

パチパチ

 
review - movies | 17:41 | comments(0) | trackbacks(0)
Mad Max: Fury Road
MMFR
Director: George Miller
Starring: Tom Hardy, Charlize Theron, Nicholas Hoult


誰にも負けない新世界の映画。
歴代何位とかそういう次元じゃないです。
いままで観たどの映画とも違う美しさがあった。

シリーズ4作目で、核戦争によって文明が滅びた後の地球という設定らしいのだけど、できるだけ何も知らずに挑んだほうが、この映画は真髄を味わえると思いました。丸腰推奨。

砂漠をひたすらに走り抜ける、熱に浮かされた物語です。グロくはないけど、アクションというより粗雑で野蛮な暴力が多い。とにかく終始猛り狂っている。ビールとかではなく、せめてテキーラのショットを、という映画。

描写が緻密で丁寧で、画もとても綺麗なんだけど、編集が本当に武骨で全編ただひたすらに格好良い。小綺麗な映画じゃないけど、すごくロマンがありました。たくさんのことを想像できるし、たくさんのことを想像したくなる。

観客に媚を売ったりしない、真に真っ直ぐな背骨のある映画でした。こういうキャラクターなんだと。こういう世界なんだと。それを見て分かれと。そういう気高さ。実際に台詞も少ないし、登場人物の人柄なんて9割がた推測するしかないんだけど、それが楽しいし、分かるんです。理解できるの。この見たこともない世界に、私たちは共鳴することができる。真の美しさは、そこにあると思うんだ。こんなに自分のものとはかけ離れた文化を、私たちは読み解くことができる。そんな大切な気づきを与える映画。

Tom HardyもCharlize Theronも良かったけど、私はNicholas Houltが何よりも良かった。あんなメイクだったけどすぐ分かったよ。What a lovely day.

最高の映画でした。

パチパチ。
review - movies | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0)
The Imitation Game
久しぶりなので、最近どうしてるとか、
イギリスがどうだとかいうお話もしてみたいけど、
今日はベネディクトさんがあまりにもあんまりだったので。

tig
Director: Morten Tyldum
Starring: Benedict Cumberbatch, Keira Knightley


ネタバレはありません。

物語の仕立てとしては、私はちょっと時間軸の配置があまり好きでなかったなぁ。
でもそのおかげで最後がなによりも美しくまとまっていたのも否めないので、
それはそれで良かったのかもしれない。
もう少し画像的に、時間が動いたことが明確であればよかったのかな。
(それか私が観たぽんこつ映画館がぽんこつだっただけかも。)

何はともあれBenedictでした。
やっぱり本当に素敵な俳優さんだなと思った。

去年フランケンシュタインの舞台の映像を観た時に、
初めて彼の能力の振れ幅というか、
振りきれちゃっている感じを目の当たりにしたのだけど、
今回もそれを感じた。

なんていうのだろう、あれがBenedictなのは分かっているの。
だいぶ痩せてたけどね。
でもBenedictを見ながら、Alanは本当に生きているのだと思った。
私はこのAlanを知っていて、
その彼が私たちと同じように孤独や葛藤を抱えていま一緒に生きているのだと
なんだかすごく身近に感じられたんだよね。
現実の事として見ることができたの。

それが凄いなと思った。

なので感動する場面でもなんでもないところで
突然泣けてきちゃったりしてさ。
この人と知り合いだったらたまらなかっただろうな、と思って。
私たちが今知っていることを知りながら、
こんなにも近くで彼を見守ることができたら、
たまらなかっただろうな、と思った。

だから、
そんな人がいなかったのだという事実が、
そんな距離に立つことは罪だったのだという歴史が、
どうしようもなく切ない。

----

演技力というだけではなくて、
今この場面がどういう力を以て作品の中で作用すべきなのかとか、
今このカットがどういう音色で観客に語りかけるべきなのかとか、
そういう頭もすごくすごくつぎ込まれたのだなということが
ひしひしと伝わってくる演技でした。

You broke my heart into pieces, Benedict.
What a performance.

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イギリスの小さな町の、平日日没直後の映画館には
おじいちゃんおばあちゃんがたくさん観に来ていました。
きっと二次大戦のときに生きていた人たち。

Alanが助けられなかった人を家族に持っている人もいたのだろうし
Alanが助けた人が家族になった人もいるのかもしれない。

正しさってなんだろうって考える帰路で確かだったのは、
Alan Turingに生きていて欲しかったということ。
そしてこの映画の趣旨を理解し、受け入れられる社会に成長したイギリスを
彼が守ったイギリスを、
その眼で見て欲しかった。

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良い映画でした。
Benedictの瞳が何よりもきれいだった。

パチパチ。

■ cosmosさん> う わ あ ! ご無沙汰していますお元気ですかー?? まだ繋がっているなんて凄く嬉しい! ぱちこめありがとうございます。うん、解放されるっていうすがすがしさは人生に必要なものの一つだと思うな。
review - movies | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0)
Guardians of the Galaxy
GOTG
Director: James Gunn
Starring: Chris Pratt, Zoe Saldana, Vin Diesel, Bradley Cooper


ネタバレはありません。日本の公開ももうすぐですよね〜
ご覧になる方は、映画館・3Dが良いと思います!


ううーん、どうだったんだろこの映画(悩)。
別に悪くなかったけど… 

結論として、何故かThe Avengers(というかそれにまつわる映画たち)を褒めたくなる不思議があります。やっぱりバラバラの個性がチームになるっていうのは、時間をかけて描くからこそ魅力的ってことなんだと思うんだな。

とは言いつつ、魅力的でなかったわけではないのですよね。キャラクターもあれだけ登場してきちんと全員成立していたし…。私が思う致命傷は、感情移入するにはみんな特殊すぎたということだと思う。私は誰とも共感できる材料を持ち合わせてなかったんだなー。それから映画として、単純に、ゴールもそこへ向かう道のりも、あまりにも分かりやすすぎて面白みに欠けたということだと思います。ヒーローものとしてはどれだけ王道を外れようとしたところで、ストーリー的にはきちんと正当にヒーローしていたし、コメディとしてそのヒロイズムを上手く使いこなしていたけど。だから上質のエンターテイメントではあったんだと思うんだけど。もう少しキャラクター描写が小難しくて繊細なタッチであればなぁー。宇宙を舞台に繰り広げられる非日常的な事態に感情的になれるだけのコネクションを私は見いだせなかったのです、残念ながら。

なので、あからさまに「説明中!」としてとしか受信できなかった前半の長さと言ったらなかった。前半というか、キャラクター描写の時間帯と、世界観を整えていた時間帯と、ストーリーを組み立てていた時間帯は、カバーしないといけないポイントが多すぎたのか、一生懸命さで溢れ返っていてちょっと必死過ぎた。洗練されていなかったというか。結果的にペース配分がめちゃくちゃ。特に感情の表現における画の使い方が上手すぎてて、正直効果がありすぎた。なので余計に、ええそれ今やるの?という突然感が否めなかった部分あり。冗談だからいいでしょっていう言い訳も、先が読めすぎて美しくなかった。

いろいろ突っ込みどころはありましたが、Chris Prattはよかったよ。全体を通じて良いところは、やっぱMarvelはキャスティング上手いなあ!という溜息で総括できる気がしました。私はKaren Gillanが物凄く好きなので、彼女も(一目見ただけじゃ彼女だと全く分からないけど・笑)長すぎる脚を見せびらかしてくれて嬉しかった。出番も思っていたよりたくさんあったし。

私が観た映画館が結構小さくて音響とかもあまりよくなかったのもありますが、この映画はきっと3Dで観たら楽しいと思われました。上にも書きましたが画が本当に綺麗で、この情景に囲まれることができたら楽しいだろうなっていうワクワク度合いの伝わってくるビジュアルだったのです。機会がある方は、ぜひ。

エンタメとしては成立している映画です。でもハマるってほどの引力はなかった。

パチパチ

 
review - movies | 20:05 | comments(0) | trackbacks(0)
The Amazing Spider-Man 2


Director: Marc Webb
Stars: Andrew Garfield, Emma Stone, Jamie Foxx, Dane DeHaan


ネタバレはないけど観ていないとちょっと分からないかもしれません。

あーやっぱりAndrewとEmmaはかわいい。もうホントにかわいい(心底)。

Sam Raimi/Tobby Maguireバージョンのスパイダーマンと違って好きだなと思うのは、暗くなり過ぎないところ。コミックではもともとスパイダーマンはユーモアのセンスが抜群で、ちょっとした悪ふざけも好きな頭のいい男の子という設定になっているので、それが反映されていて楽しい。ヒーローものの映画において、映画が全体的に楽しい、というのは重要だと思う。あれこれヒーローのバックストーリーを練って、どういう人間なのかに執着するのも良いけれど、そこに重点を置きすぎてしまうと爽快感のない粘ついた感じになりやすい。

Marc Webbのこのシリーズは、とにかく青春しているのが良い。そうだこれはもはや青春映画だ、と思わせる勢いだった。これは本当にキャスティングが良かったのだと世界の中心で叫びたい。Andrew GarfieldとEmma Stoneを出会わせたキャスティングディレクターはすごいよ。偉いよ。あんたすごいよ。なんかもう全体が青春恋愛ものみたいでキラキラしてた。素敵だった。こっちの目がハートになっちゃうかと思った・笑。

全体のストーリーの流れとしては予定調和というところで、無難でした。正直、最後の糸が切れてしまうところ、ぶっちゃけ頑張れば間に合ったんじゃないか的な気持ちは無きにしも非ずです。ちょっとほんとにほんとなの?と思わされた時間が長かった気がした。まあ、ついつい信じたくなかった自分が期待してしまった部分もあるのでしょう。悲嘆の表現については、もう少し動きがあっても良かったのかなぁとも思ったけど、情景だけで表したい気持ちは分からないでもない。Andrewがかっこよかったからまあいいや・笑。

主演の2人ももちろんですが、悪役の皆さんが演技力がありすぎたと思いました・笑。Jamie Foxxは当然のこととして、Dane DeHaanが私はすんごい良かったと思った。James Francoの時は、いかんせん見た目が良い人過ぎた。ヒーローものは敵役こそが魅力的でないとならないと私は信じているので、正直Electroはそこまで盛り上がらなかったんだけど(技としてできることは面白いと思うけど、ビジュアル的にはあんまりだった)、Green Goblinはイケていたと思った。

でも結局Andrew Garfieldはいい役者さんだなぁというところに落ち着きます。肩のあたりの表現力が好き。肩の上がり具合で、感情のプラスとマイナスが分かる気がする。あとは笑顔ですよね。あの笑顔。うん。Emma以外にそれを向けられるのか?というのが今後気になるところです(できたらできたでちょっと正直残念だけど・勝手)。

パチパチ
review - movies | 21:22 | comments(0) | trackbacks(0)
The Other Woman


Directored by: Nick Cassavetes
Starring: Cameron Diaz, Leslie Mann, Kate Upton


長かった・・・。

同じ男に浮気された妻と愛人と愛人2号が、仲良くなって一緒に仕返しをする話です。ポテンシャルはかなりあるような気がしていたけど、実際観てからよく考えると確かにこの類のストーリーは理想の着地点がどこなのか分からないし、現実的な要素を取り入れようとするとばか笑いだけで終わりにするわけにもいかないので、テンポよく気持ちよく進めて丸く収めるのは相当な技量がいるんだなと思いました。結局、変に重いシーンができてしまったり、全体的に無理やりなストーリー展開で、うん、よろしくなかった・笑。

Cameronは笑顔じゃないとだめだと思うので、こういう性格の役柄だと全然魅力がない。逆に笑うとかわいすぎて、役のキャラクターがぶれちゃってた気がしました。

Leslie Mannは悪くなかったと思うのだけど、とにかくうるさかった(演じている役が)。肝心の彼女が出だしから好きになれなかったので、ストーリー的にだいぶしんどい思いをしました。脚本の問題だと思う。面白くて愛嬌が出てないといけないところで全然それが伝わってこなかった。Kate Uptonが一番よかったです。無理がなかった。ほんものっぽかった(いろんな意味で)。

Season2がとってもよかったChicago FireのTaylor Kinneyが出ていたのも観に行こうと思った理由の一つ(ひょっとしたら一番大きな理由かもしれないけど・笑)ですが、あんまり出番がなくて残念でした(苦笑)。でも猛烈においしい役ではあった・笑。もう少しあの二人の関係は掘り下げて良かったんじゃないかと思ったけどね。そうすればストーリの終わり方も、誰かの身が破滅するだけでなくて、次へ続く建設的な作品になったのかもしれないと今更思った次第です。

パチパチ
review - movies | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0)
Divergent
Divergent

Starring: Shailene Woodley, Theo James, Kate Winslet
Directed by: Neil Burger


ものすごくざっくり分けると、
The Hunger Gamesのお隣に座る感じの映画だそうです。
私はHunger Gamesは観てないのだけど。

もともと原作のターゲット層が同じYoung Adultと言われる年代で、
アメリカではかなり大きなファンベースがあります(らしい)。
一番よく見かけるポスターがあんまりしっくりこなかったので、
↑をお借りしてますが、
これだってもはやファンが作ったやつなのかもしれない(たぶんそう)。
いわゆるそういうことが出来ちゃう世代の皆さんが楽しみにしてた映画。

----

けっこうおもしろかったけどね!@29歳
後半はかなりの盛り上がりとイケイケドンドン具合でしたが、
そこにたどり着くまでにちょっと時間がかかりました。
まぁ異世界というか異次元の社会情勢をきちんと説明しないといけないし、
キャラクターも原作から削ったとはいえ結構いたし、
カバーしないといけない背景が広かったということでしょうがないかなぁ。

もう少しアクションがいっぱいあってくれたらよかったとは強く願いますが、
ある程度ファンタジーが好きで、強い女の子とかっこいい男性が好きなら
けっこう楽しめると思います(単純・笑)。

----

ファンにとても愛されているFourという役をやってる男性(↑ポスター)を
どっかで観たようなことがある気がしてならなくて、
帰ってきて探してみましたが、観ているはずがない経歴でした。
誰かに似ているのかなぁ?

Theo Jamesという方。声が深くて素敵なんです。
私と同い年だった。そういわれてみればそれくらいか。
そして彼もイギリス人だった。。
しかも歌が歌えるらしいよ。。
なんか最近そういうこと(かっこいい→英国人→歌うまい→ずるい)が多い。
そもそも近頃アメリカ人じゃない人がアメリカ人の役やってることが多い。
最近のアメリカンヒーローものの主演の大半はアメリカ人じゃないし。

原作よりはかなり年上の設定になってしまったので(18→24くらい)
ちょっとした反発もあったみたいですけど、
映画としてはこれくらいのビジュアルじゃないと無理じゃない?
異世界で18歳と18歳が恋に落ちても、
現実世界の29歳はあんまり盛り上がれないなー。

主演のお二人はとてもお似合いだと思いました。
あんまり恋の盛り上がる感じも展開もないのだけど、
むしろ当然のように二人がくっついていくのがかえって潔くてよかったです。
じらしたりしたってしょうがない部分だもんね。

でももうちょっとFourの話は聞きたかったな。

----

Kate Winsletが初めて悪役として登場する映画ですが、
この人なんで今まで悪役やらなかったのかね?
なんか雰囲気としてはDevil Wears Pradaとかだってできそうだよね?
(ご本人はとても素敵な方ですけど。)
言うまでもなく不思議な威厳を持って画面に登場されて
なんかとりあえず嫌い、という気持ちを軽々と煽ってみせる様は流石でした。

気まぐれに観て楽しめる映画です。

ぱちぱひ。
review - movies | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0)
Noah
Noah

Starring: Russell Crowe, Jennifer Connelly, Emma Watson, Anthony Hopkins
Directed by: Darren Aronofsky


*ネタバレないけど盛り上がらないエントリです*

あー。
という映画でした。。。

楽しみにしていたのですごく残念。
極まりない残念度。

----

宣伝と本質がかけ離れてしまってオオコケする典型的な例だと思いました。
実際の映画が始まって表れた『Noah』の表記が、
私の知っている↑のポスターやPreviewのフォントとまったく違ったところで、
あ、これはやってしまったパターンだ。と気付いてしまい、
その後2時間くらい(?)はずーっと、
This is not what I expected...という気持ちで
画面がチカチカグルグルするのを眺めていた。
(ちなみに乗り物酔いしやすい人は気を付けた方がよい映画です)

Black Swanを撮りきった監督がなんだってこんなことになってしまったのか
というくらい、話はぶつ切りでガタガタでユルユルで、ぽちゃん!って感じです。
良いところが一つも見つけられなかった!
最初から最後まで良いとこ探ししかしなかったのにも関わらず。

多分Previewとか、ノアの方舟とか、何も知らないで観に行ったら
それなりに楽しめるのかもしれません。
予想をはるかに超えてマジカル且ついやに近未来的です。
バランスが悪い。

----

クリスチャンでもないし
特にノアについて深く考えたこともない私としては、
得られたものは、
ノアの方舟という物語は、現代の大人の視点で語ろうとすると
こうも難しいものなのか、という気づきでした。

私が知っているノアの方舟は、子供用の絵本レベルだったので、
基本的には可能な限りの動物を助けてあげたいいやつ!的な描写で、
例えばノアがノアの家族しか救わなかったとか、
他の人間どうなったとか、
そういうところは深く考えたことがなかったのです。
幼稚な簡潔さに収められた方舟のお話では、
ノアがどれだけ自己中な嫌な奴に見えかねないのか、
気付くことはなかった。

だから、世知辛い現代の観客に訴えるにあたっての難点はそこにあったのだろう、
という解釈はできるし、同情の余地がないわけではないけれど、
そうはいってもこれだけの金と才能をつぎ込んでそれか!
という突っ込みはしておきたい。

聖書に登場しちゃっているからには、削るわけにもいかなかったのだろうけど、
まったく魅力のない登場人物ばかりだったような。
いつなんどきもドキドキしなかったしワクワクもしなかった。てんでだめ。

----

Russell Croweの演技は久しぶりに観ましたけれど、
やっぱりかっこいいねー。
(JenniferとはA Beautiful Mind以来ですよね? 懐かしい。。)
渋くて苦くて、重苦しくて、さすがでした。
全体的な配役も良かったと思います。

ただしいかんせん、人が登場していないところでの話の運び方が
とにかくへたくそだった。

お勧めは残念ながらできません。
せめてIMAXとかならそれなりに映像は楽しめるのかなー(はなはだ疑問)。
Russellはよかったよ!
Russellはね!

うーん。ぱち?なのか?
review - movies | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0)
Dallas Buyers Club
dbc
Starring: Matthew McConaughey, Jennifer Garner, Jared Leto
Directed by: Jean-Marc Vallée


I LOVED it.

以下、雑感です。
ネタバレはありません。

----

久しぶりのカテゴリです。
イギリスに来てからもあまり映画は観ていないのですが、
これはTrailerを見て以来気になっていたのと、
先日のアカデミーでのJared LetoとMcConaugheyのスピーチが素敵だったので、
勢いで映画館へ行きました。

物語を観た、と思った。
映画ではなくて。

久しぶりに、二時間という時間を大事に想いました。
最近は、テレビドラマを見ることが多かったこともあって、
映画を重たく思うこともあったのだけど。

でもこの作品は、二時間あってよかったと思った。
彼のことを知ることができて良かったと思った。

出逢ったその日に恋に落ちるような、
スリルや炎はなかったけど、
幼馴染に恋をしていることにそっと気付いていくような、
そういう不思議な距離の、視点。

----

登場人物が、それぞれ一人だけのシーンが多かったのが印象的でした。
そしてそのシーンたちが印象的だった。
役者さんにしてみれば、カメラさんや美術さんや音響さんたちの中、
一人で演技を炸裂させるわけなのでとても大変だと思うのだけど、
皆さん凄かった。
私はそれがすごく好き。

人は、本当につらい時は、
一人でなければ、辛くなれないと思う。

誰も見ていないから流す涙には、
人の本質が詰まっている気がする。
弱さも強さもそこにある。
全てが始まっていく場所。
全てが還っていく場所。

人は、誰だってひとり。
ひとりでだって、生きていく。
それは悲しいことじゃない。

だから一緒に過ごす時間が、
特別な時間になる。
嬉しいという感覚。
側にいるということ。

Jared Letoがいじらしかった。
Jennifer Garnerがかわいすぎた。

----

特に大きな盛り上がりはないですが、
生きている人間が語られていたと思いました。
骨と皮に宿る体温が感じられた気がした。

この作品でアカデミーの助演男優賞を獲ったJaredは、
朝までお祝いしたことについて、翌日出演したトークショーで
It's a sunrise you want to see.
と言っていました。
素敵な言葉だなって思った。
そしてちょっと切ない。
見たい朝陽。見たい夜明け。
そういうものがあること。
生きているということ。

お勧めの映画です。
ぜひ。

パチパチ。

■かえるやんさん> どうもありがとうございます! そんな風におっしゃっていただけるなんて嬉しいー! 良く考えると、とてもとても長い間読んでいただいていることになりますよねー。今後ともよろしくです!
review - movies | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0)
プラチナデータ

Music: Breathless - Arashi

ストーリーのネタバレは特にありません。ただの感想。雑感。

----

BreathlessのPVの二宮さんにたいへんに惹かれたので。
一瞬だけど。
ああいうイライラしているニノは久しぶりに見た。
ちょうかっこいい。

ということで、二宮さん観たさに突如思い立って行ってきました。

・・・ニノの映画を見に行くときはたいてい二宮さんが観たいだけ。
二宮さんだけが観たい。

----

大友さんはきっと撮りたいものをすべて撮ったと思う。
演技は皆さん凄かったし、
特に豊川さんの存在感は圧倒的だったし(表情のっぺりなのに)、
作品としてキャストもクルーも方向性はすごくまとまっていたと思った。
画もきれいだったし(大友さんは泥と雨が好きね)、
照明も配色もよかったし(最後はあからさまだったけど)、
けっこう好きになれるはずだった。

しかし、どうにもこうにも的が絞りきれてない感がぬぐえない。
テーマがありすぎる。
よって盛り上がり場所がありすぎて、
頂点がどこなのかがわからない。
分からないまま頂点っぽそうなところに連れて行かれて、
しばらく宙ぶらりんでいろんなことが起こって、
なんとなく起こり尽くして、
ゆっくり降下する。

大友さんは、るろうに剣心のときもそうだったんだけど、
場面場面にはものすごく疾走感があって、
アクションもすごく良いし、
役者さんの良いところをガンガン引き出してぶつけてくるんだけど、
トータルで見ると、どうしようもなくテンポが悪い。

一つ一つに思い入れがありすぎるのが裏目に出ている気がする。

竜馬伝を見ていないので何とも言えない気もするけど、
映画の尺が向いていないのか、
原作ありきだとやっぱり脚本で限界があるのか、
どちらかのような感じを受けた。

プラチナデータは、とりあえず物語として、諦めが悪すぎた。
盛り上がりどころが分からなくて、後半はちょっと飽きてしまった。

あとは見た目の派手さにこだわりすぎたことかな。
一方通行の狭い道でのカーチェイスほど面白くないものはない。
これはひょっとしたら、プロデューサーが押し切っただけかもしれないけど。

----

二宮さんは安定してました。
キャラクター設定として、
もうすこしこうだったらもっと萌えられたのに、というのはあるけど、
ニノがこうだったらああだったらというのは特にありません。
求められた仕事を、二宮さんらしい演技で、超越して提供してたと思います。

でもやっぱり、演技力前提のお仕事になっちゃってるんだよなー。
いや、それはすごいことなんですけどね。
こういう映画で主演張って、ぜんぜんおかしくないなんて。
すごいことなんですけどね、当たり前のようにやっているけど。
ちゃんと二宮さんの映画になっていたし。
でも、二宮さん演技できるから、
やっている役がいつも似たようなトーンで訳アリで(表現力にかかってる難しい役)、
作品も雰囲気が似ていて(テーマが薄暗い感じ)、
なんかたまには違うのも観たいよ。

贅沢な悩みです。

Mimiちゃんとも最近話していたのですが、
ニノに、ものすごくふつーの恋愛ドラマをやって欲しいと思った。
演技力なんてなくてもできそうな(でも良質の)ドラマをやって欲しい。
そしてその中で「そこでそんな無駄な演技力いらーん!」というじたばたを味わいたい。笑

----

ところでBreathless、最近の中ではかなりちゃんと好き。
振り付けもかっこよい。
最後に潤くんが真ん中になるところが好き。
PVもよかった(ちょっと暗すぎる気もするけど)。
相葉さんの「DNA」が好き(なんか変な意味に聞こえそうだけど)。
チョーカーもよい。
相葉はとりあえずよい(雑)。

まるで無限の迷路に。ぱちぱち。

review - movies | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0)
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