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ONE VOICE笑っていれば、イイコトあるよ
* ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE * Don't love me for who I am. Love me for who I can be, and I'll be that person for you. 2009.10.16 Friday
*いっこ下にはくすお返事あります* そんな手抜きをするようなプロダクションじゃないのだということを、私はどうもすぐ忘れる。 SNが、そうあるべき単純な低予算の恥ずかしいSFにならないのは、人物造詣にかけられる時間と労力が並外れているからで、それだけの血肉を注がれているキャラクターは、こんなにも生命をもって動くもののようです。そうして彼らは私たちと同じように成長していく。元通りなんてことはないのです。傷ついて、学習して、私たちは変わっていく。 私がReviewし損ねたs4のエピソードの中に、4x14 Sex and Violenceがあります。これは残念ながら私が気付いたことではないのですが(よくお邪魔しているReview Writerさんの一人が書いていた)、SamとDeanの喧嘩の仕方には明らかな違いがあります。Deanが「お前のこういう行動が気に食わない。そういう発言に俺は腹が立つんだ」と主張するのに対して(Dean pinpoints what you do)、Samは相手の人間性そのものを否定します(Sam attacks who you are)。Deanが、お前が隠し事をするのが嫌だ、裏でコソコソしやがって、といえば、Samは、Deanが弱いのが嫌だ、メソメソしやがって、と返す(実際の言葉とはちょっと違うけど、総括するとこうなるはず)。長男Deanが真っ向勝負を挑むのに対して、次男Samはしたたかに相手の痛いところを突く。私は兄弟姉妹がいないので、あくまで自分の想像ですが、なんだかそれは分かるような気がするのです。子供の喧嘩で身体の小さな子や、低学年の子は、自分に出来る限りの精一杯で、なんとか対等になりたがる。頭のいいSamのことですから、46時中一緒にいるDeanのどこを突けば効果的なのか、見破ることなんてわけないと思うわけです。 しかし今回、「僕が悪かったんだから、Deanは怒って当然だし、僕を信じられなくても構わない。そうされるだけのことをしたのは分かってる。だけど以前のように僕をガキ扱いするんだったら、それじゃ僕らは上手くいかない。だからこんなことになったんじゃないか。それはDeanのせいじゃないし、僕が悪いよ。だけど僕はDeanに対等に扱って欲しいんだ」と、モーテルでDeanに説明をするSamは、なんだかとっても大人だった。 JPはやっぱり凄いな、と思うわけです。 s1を久しぶりに見たりすると、やっぱり5年前ですから、J2はどちらも若いのです。だけどJAが若いだけなのに比べて、JPはとにかく幼い。あの頃のSamはとにかく"Sammy"で、Deanに頼みごとをするときは、必ず必殺!Puppy Eyes!を繰り出して、Deanだけでなく画面のこちら側の私たちをも軒並み倒してくれました(笑)。だけどs3の頃からSamが変わり始める。何か関係があるのかどうかが未だに不明ですが、JPが外見的に変わり始めたのもこの頃です。その後Deanのいない4ヶ月を経て、s4でのSamはDeanの前では『弟』に戻るわりに、Deanのいない時は立派に一人の男性でした。横暴なほどに自信に満ちた感じがしていた。そしてs5になって、今回のモーテルのシーンで、今までの変化をすべてひっくるめ、Jaredは『弟でありながら対等』なSamを生み出すのです。つまりお兄ちゃんではなく、『パートナー』に対して、おねだりではなく、『要求』をする、新しいSam Winchesterの佇まい。 その変化の表現が、とにかく自然でストーリーに適っている。 いやはやホントに凄いドラマなんだな、と思っていたら、"Jerk." "Bitch." の代わりに、SamがImpalaを運転する、というDeanにとっての最大限の信頼を象徴する出来事で話が終わって、私は万歳をした格好でエンディングを迎えました(笑)。あー楽しい、このドラマ!(笑) 以下、その他。 出だしの車の中の会話。あのギクシャク具合に乾杯。 最初のWitnessと話すシーン。ブラインド越しのショット。最高。 Sam wearing THE Blue Tie. WIN. SamとDeanがそれぞれPCを持っているのが不自然だと思ったのは、私だけですか? Paris Hiltonが誘拐犯と聞いた後の2人の会話。 Parisのセリフが長すぎてビックリ(笑)。 うっかりJeffery Dean Morganが出てきてくれるのかと期待してしまった。 ところで、Samがひとりでトランクを開けて準備をしている時のあれは、Blue Steelですよね? それから最後の最後で、Deanがトランクを閉めた時、SamがDeanの右手に触れようとして、やっぱり止めて意味もなく自分のジャケットの襟元を直すそぶりを見せるんですが、あれはナニ?(笑) あまりにもGag Reelが多いので、普通に流しちゃうことにしたのか?(爆笑) 最後に、この40分で一番面白かったのは、Jaredがホレイショの物真似をしたときでした(CSI: Miamiのメインで、サングラスをはずして、臭い台詞を決めて、サングラスをかけなおす、を繰り返す人)。爆・笑。OH MY GOD. あれっていつ放送なんだろ? 楽しみすぎる。 Fruitarian. パチパチする。 2009.10.07 Wednesday
ここ最近Supernaturalのエントリが多いのですが、 さて。 Deanが電話口に向かって言い聞かせているセリフは、s1のShadowで本人が言ったセリフとほぼ同じであり、Dead Man's Bloodで父親に向かって言ったセリフと真逆です。家族を想えば弱くなる。家族は共にいてこそ強い。Deanの中には常にこの二つが同居している。断定的にはなれなくて、迷いもあれば矛盾もある。Dean Winchesterが魅力的な理由はそこにあります。無敵に強いのではなく、弱さを抱えてなお強い。 Mishaが今回のエピソードで演じていたのはCastielではなくMisha本人である、という意見に私は賛成です(笑)。White Houseでインターンするほどデキる男だったのに、面白くないからっていうんで政治の道を辞めて、ソフトウェアだかハードウェアだかの会社を立ち上げて、片手間でお芝居してたら、お芝居のほうが稼ぎがあるんでそっちに転向して、最近は自分ちの家具を手作りしてて、いつかは家も自力で建てたいと思ってるとか思ってないとか、とにかく万歳レベルでよく分からないMishaは未来のCastielととっても似てる気がする(憶測)。What happened to you? という問いかけに対する、LIFE.(人生のゴタゴタ、という意味に加えて、生命、という意味もある) という回答はスマート以外の何物でもなくて、これをCastielが言うから意味があるとも思えます。 突然ですが、SNは本当はとても予算が低いのです(日本のに比べればはるかにお金持ちだけど、24やPrison Breakとかに比べたら道明寺さんとつくしちゃん的。Motelはホントはセットが2つしかないのですって。着せ替えて毎回使いまわしているのだとか)。なので今回みたいに町全体が崩壊していたり、世界全体が廃れている、みたいな大掛かりな舞台設定は厳しいと思うのですよ。同じ人間が同じ画面に存在することだって、結構お金が掛かるはず。しかし今回の情景描写は非常に上手く構成されていて、とにかく技術というか、演出の知識や知恵が詰まっているように感じました。時間を飛ばされたDeanが最初に窓から見る画はあれは基本的にほとんど全部グラフィックだと思うのですが、色が大幅に抑えられていたり、街中を足早に歩くDeanをあらゆる方向から早いカットで取り揃えて混乱と混沌を表現したり、重要な設定だけを過不足なく描写してくれたように思います。そして必要部分だけ物凄いスピードで展開して、さっさと車内や室内の場面に持ち込むという力技(笑)。先にも冒頭のSamのシーンで言及しましたが、特に今回は照明さんが凄かったと思う。多分わざとに違いないのですけど、未来のDeanの目元には極力照明がいかないようにしてあるのに比べて、私たちの Deanの瞳が常に光を受けて輝くようにライティングが整えてある。なので2009年のDeanは豊かな表情に加えて、とても明るい印象を受ける。He said Yes. と聞かされた後の「なぜ?」という問いかけでもそう。どれだけの悲哀にあっても、感情の起伏がきちんとそこにあって、生命が宿っている感じがするのです。それを瞳だけで演れるAcklesは凄い、という話なのですけども。 私はこのエピソードを通して、場面が終わるまで、JAが2人画面にいたことに気付かないことが多くありました。・・・いや、それじゃちょっと馬鹿すぎるので訂正(笑)。画面にいる2人がどちらもJAであることをつい忘れてしまうのです。S3のDream a Little Dream of MeでダブルDeanをやった時の話をJensenがしていたことがあって、確か、自分がどういう風にその台詞を言ったか、を思い出して、その記憶を元に自分の演じるべきDeanのリアクションを体現する必要があるから、頭がぐちゃぐちゃでおかしくなりそうだった、と言っていたように思います。まだ訳し終えていないVancouver Conですが、そのパネルで今回のエピソードについてJensenが話したところによれば、片方のDeanを撮っている時、その相手役として普通の一般的な役者さんが呼ばれたそうなのですが、Jensenがあえて自分のBody doubleさんをリクエストしたそうです。JAの言葉を借りれば「自分以外で誰よりも長くDeanを演じている人」になるわけで、佇まいや歩き方、仕草に至るまで完全にDeanなのだそうですが、残念なことにこのBody doubleさんはスタントさんなので、台詞なんて読んだことないわけです。ご存知の通り、2人のDeanの間で交わされる会話は脚本上かなり長いので、最終的に彼は「こんなのは拷問だ」と悲鳴を上げてしまったらしいですけれども、その彼を相手にJAは本気で演技を行うわけです。そしてその結果がアレです。 もう、この人はどうしたらいいんだろう? 少しだけ声が深くなって、悦楽の完全に欠如した目で、 排他的な決断を下し続ける。全てを失ったDeanに残されているのは、きっと辿り着くこと。・・・この場合の『全て』というのは、すなわちSamなのですけど(笑)。辿り着く先もSam。いろんな意味で、彼はSamに会いに行く。Deanはただ、Samに会いたいだけなのです。 今まで何度かEvilを演じてきたJaredですけど、これは新しいよね。毎回思うのですが、JAは凄いけどJPは怖い。この化け具合が。だってあのJaredが表現する"love"がこんなに怖くなるなんて思わないじゃないですか。こんなに不気味になると思わないでしょ、Jaredが笑って! JPは笑うとかわいいのにー! ホントはすんごいいい子なのにー! 白スーツのあまりの白さに目が眩んで、Deanと一緒にもう泣きそうでした。その顔でそんなに卑しく笑わないでよ〜!(涙) しかし、あのシーン(邂逅がGardenで起こったことには聖書だか何か的にはきちんと意味があるらしい)で実際具体的に何が行われたかというと、s4で極限まで広げられた風呂敷の、華麗なる回収です。DeanがLuciferに向かって、「お前なんて所詮超自然のゴキブリで、俺が今まで殺してきた物と何も変わらない。貴様はただエゴがでかいだけだ」と断言してしまったことで、天国と地獄を交えた大々的な戦争だったはずが、あっという間に元鞘に収まるのです。SamとDean Winchesterが超自然のゴキブリを始末していく、という単純な鞘。単純にして簡潔な折りたたみ具合。お見事。 DeanはYesとは言わないですよ。言うわけがないよ。なぜならDeanは弱くてなお強いから。 We keep each other human. はいいセリフでした。独りでいられなくてDemonと契約したDeanと、Deanを失ってRubyに頼ったs4のSamと、Samを亡くして愛情を捨てたFuture Deanは基本的には同じで、彼らはお互いなしでは、正しい判断も出来ないし、あるべき人間でいられないのです。DeanがRubyのナイフを取り出した瞬間つい後退りしてしまったSamが、昔のようにDeanは彼を傷つけたりしないとまた信じられたらいいし、そしてDeanも、SamはDeanに認めて欲しいだけなんだと分かってあげられたらいいなと思うよ。どこまで偶然なのか分かりませんが、あのロケーションはs1でJohnがMegにニセColtを渡すため、SamとDeanから離れていった場所です。3人がきちんとそこにいた最後の場所。そこでReuniteする兄弟には、なぜか希望が持てます。・・・というか妄想が働きます(笑)。そこが楽しいのです、Supernaturalは。 最後に。 Future DeanがHOTNESSの総てを定義しているようにHOTでした。 2009.09.27 Sunday
*Supernatural Season 5 の Reviewです。* このエピソードは、予見するべきだったのに完全に不意打ちで明かされた事実がたくさんでした。だってそもそもJessが出てくるところからして5x01のLuciferの手口とまったく一緒じゃんね? くそう・・・。Samのハダカに気をとられるとこうなるのです(苦笑)。他のことに頭が全然回らない。 このエピソードのJaredがとても好きでした。・・・ハダカ見せてくれたからじゃなくてね?(笑) s5が始まって以来、VulnerableなSamがたくさん見れて、私はナゼだか非常に嬉しいです。Sammyって感じがする。s3やs4での自信で中身が詰まっていてはちきれそうだったSamとは明らかに表情や佇まいが違っていて、その変化が嬉しいです。こんなSamなら、理解してあげられる気がする。Jessの帰還は正直4x22のWhen the Levee Breaksあたりで来てもよかったんじゃないかと思っているんですが、でも彼女が出てくることによって、彼女の口から語られることによって、前のシーズンで汚されてしまったSam Winchesterがどういう人間なのか、という基本的な絵が、もう一度しっかり描かれたと思うのですよね。Samは自分の周りにいる人間が傷ついていくのを自分のせいだと思っていて、それを怖がっていました。特にSeason1のころ。今となっては懐かしい肖像画のエピソードがありましたが(タイトルが思い出せない。SamがSarahという女の子とデートに出かけるエピ)、そこでとても顕著になったSamを構築する重要な基盤です。Jessが死んだのは自分のせいだと思っているし、お母さんが死んだのも自分のせいかも知れない。それをJessに面と向かって肯定されたらそれは辛いよ。 ちょっと話が逸れるけどさ、ごめんなさい、突然街にやってきた、長身で胸板の厚い、あんな顔したバーテンさんが、無口でミステリアスで、めっちゃ難しいクロスワードパズルとか難なくやってのけたりして、挙句にダーツがあんなに上手かったら、私は申し訳ないけどその場で襲うよ?(爆笑) カッコよすぎだろあの場面(笑)。しかし容赦ないねSam。何があっても話さない、という意思表示が素敵です。 Cas and Deanは非常に愉快でした。バッジが逆さ! Demons! Demons! 笑。Cas, shut up. 笑。パートナーというよりは、この二人はお友達だね。恐らく嘘と引越しばかりのDeanの人生にきちんとしたお友達はいなかったと思うので、Deanにとってこの関係は新しくて気楽で、楽しいのじゃないかと思う。Raphaelを前に、Don’t look at me, it was his idea. と罪の全てを擦り付けるDeanに、Casが「何だと?」という無音の睨みを利かせる瞬間がお気に入り。You are my little bitch.とか大爆笑。Deanの言葉遣いがうつっている(苦笑)。なにより、下着の女の子に囲まれて恐怖で泣き出しそうなCastielは今シーズン最大のヒットでした。その後女の子にののしられてる時の、ちょっとコートの前がはだけちゃってるMishaに意外とときめいたりしてしまった。普段スーツ+コートを崩さない人だと、コートが半分脱げただけで嬉しくなるようです(笑)。投げつけられたお金を手で軽く避けようとするしぐさもなんかカッコよかった。しかし以前Jensenのエントリをしたときに書いた気がしますが、このシリーズを通してコメディー担当のDeanですが、本人が声を出して笑って純粋に楽しんでいるシーンというのはまずありません。多分Season1のHell Houseで、最後に死んだサカナを車の中に置いてやった! という話をしてるとこで笑ったのが一番楽しそうだったと思う。それくらい。ちょっと崩壊しているのです、Deanは基本的に。多分その事実に本人もようやく気付いた(遅)。しかし結局Deanにひとりは似合わないということがよく分かったエピソードです。側に誰かいてこそのDean。I’m happyとかいいながら、Casが立ち去ると寂しい。人は一人でも生きていけるけど、一人では幸せになれない。Dean Winchesterは、それの極限にいる人間だと思う。 Barでの殴り合いのSceneのSamはとってもとってもHotでした。この人は前髪が落ちるとめっちゃ格好良くなる。喧嘩になる前、I did it. と言葉にする直前にちょっと首を傾げるのですが、そこもすき。今回のエピソードで明白なのは、SamはLessonを学んだ、ということです。前回のエピではナイフから滴る血に魅入っているようにも見えたけれど、今回差し出された小さな管にSamはとても怯えていた。Demon退治の道具にされて、可哀想です。あれって理解としては、Samは少し血を飲んでしまって、だから直後にとても強くなった、と考えるのが正しいの? それとも全部口の中で止めていて、不意をついて逆襲したと思うのが正しいんだろうか? 私には後者のように見えていたのですが、他の人のReviewとか見ると、前者が正しいのかな? 我に返った時のこの顔が凄く印象的です。 笑ってしまうくらい先を読めていなかった私。JessからLuciferに変わったときに心底ギョッとしました。あの映像よく出来てたよね?(責任転嫁) そして私はLuciferのキャスティングが終わっているという事実から、SamがLuciferのVesselであるという可能性を完全に排除していたので、言われてみれば確かに全てのつじつまが合うのですが、とにかく吃驚しました。そうか。そういう話が作れるのか。DeanがMichaelのVesselですものね、それが確かに正当な攻め方だ。うーん。びっくりした(苦笑)。そして泣くなSam(もらい泣き)。だってお兄ちゃんは勇敢で正統な天使に見初めてもらえるのに、自分はDevilですよ。そんなんないよね。あの右目からほろっと落ちた涙にやられました。JPってこんな泣き方も出来るんだね。素敵。 しかしいつも不思議に思うのは、Johnは一体どこらへんまで知っていたのでしょうか?(苦笑) どこまで分かっていてDeanにSamを殺せと言ったのかしら。そしてRubyも言っていたIt always had to be you. というAlwaysは一体いつからのことを指してるの? 私はとりあえずs2の最後でJakeを殺して勝ち残っちゃったときから、という考え方をしているのだけど、どうなの? あってるの? だれかー!(笑) 私の思う、ベッドの上の美学。
2009.09.27 Sunday
*Supernatural Season 5 の Reviewです。* Casがケータイで電話してるのが面白いです(笑)。しかもSamにかけるところがイイ。私は密かにSamとCastielで何かストーリーを作ってくれないかと思っているので(この組み合わせは案外面白くなると思うの)この2人が仲良いそぶりを見せるとそれだけでウキウキしてしまいます。Casの”I’m gonna find God.” というセリフは、私が笑った度合いほど面白くなるはずじゃなかったのだと思いますが、ねぇ(笑)。そんなに真面目くさって言われても!(爆笑) しかもアナタAngelなのに(笑)。Deanが私たち側の人間で助かります。私だって聞き返すよ。しかしDeanの”Try New Mexico. I hear He is on a tortilla.” も爆笑でしたが、その後のMishaの間ときたら最高でした。”……No, He’s not on any flatbread.” 当たり前。 ところでMishaについて言及したことがまったくないような気がするのですが、Castielという、単純に言えば極限まで難しさを追求した役回りを凄く分かりやすく伝えられる、偉そうにいえば、とても貴重な俳優さんだと思います。普通にやってるけど、あれって凄く難しいと思うんだよ! 私はCasとしてのこの人のDelivery(セリフ回し)が非常に独特で特に好きです。いつも同じ服装であるということ以外は確実に普通の人間なのに、最近は表情にも幅が出てきたのに、未だにCastielが人間っぽくならないのは、Mishaの作り出す不可思議な間のとり方、呼吸の仕方が絶妙だからで、普通の人間が喋るテンポやリズムとは明らかに違う言葉の流れを生み出しているせいだと思う。Deanに神をけなされて反論する時のDeliveryもそう。速くなったり遅くなったり隙間が開いたりと、忙しいのです、Casのセリフ(苦笑)。だからつい物凄く注意を払ってしまう。それはAngelに対する姿勢として正しい気がする(笑)。 CasがAmuletと言った時点でピンと来てしまった自分が、なんだかちゃんと驚くべきポイントよりも早まってしまい、ちょっと残念でした(苦笑)。正直s3の時のChristmasエピでAmuletにまつわる話はおしまいなのかと思っていたのですが、なんとも意外な。Very specialと幼いSamは言ってましたが、まさかそんな役割があったとはね。しかも作った本人がその役割を知らなかったってどうなの?(謎) だけどとにかく渡したがらないDeanがかわいすぎて倒れそうです(笑)。しかも必殺上目遣い(yuriaさん! 笑)。Sammyに貰った思い出の品だもんね。”Great, now I feel naked.” は、実はどこかのFanficでも書かれていた気がする(苦笑)。それだけDeanのAmuletに対する思い入れについて、Fanと製作陣の間で共通の見識があるということなのでしょうけども(笑)。このタイミングで、Samからプレゼントされた大切なものをDeanが手放す、というのは、また別の話ではあるけれど、非常に象徴的な気がしました。なんか必要以上にさみしい。 ImpalaがRiver Passに入る橋に差し掛かっていくShotは圧巻でしたが(カッコよかった)、あれって全部CGだよね? なんか、日本のドラマとの制作費の違いを実感した(苦笑)。しかし街中の様相と軽快な音楽と、それ以外の沈黙が非常にCreepy。と思ってたらHoly shit, Ellen! わあ。吃驚。そしてママ素敵(笑)。Yes, ma’am. 階段の前でSamとDeanが口論を始めそうになる時、表情だけのやり取りが一瞬あるのですが(SamのYou don’t want me going out thereの直前)、それがとても好きです。真意の探りあいというかね。今の二人はこればかり。 StoreでSamがDemonを2人殺しますが、それが異様に生々しいんですよね。最初に見ているときは分からなかったんですが、後でよく考えてみれば、彼らは人間だったわけだから、刺されたときにいつもはあるはずの閃光がないんです。こういう重箱の隅をきちんと突いてくるあたりが非常にKripke(苦笑)。こだわりのある男。そして圧巻はその後。私だけじゃないと思うんですが、見ていてつい、Sam, don’t do it.と警告したくなる。ひょっとしたら舐めちゃうんじゃないか、と思ったと思う。それはつまり、Samを信用できていないということだと思うんです。つまり私たちはDeanが見ているようにSamを見ている。だからSamの隣にDeanがせっかく腰掛けたのに会話がおかしくなっちゃったり、その後SamがDeanを突き飛ばすに至った件の部分も、お互いの言おうとしていることが理解できる。見ている側はどっちの味方でもあり、だから2人のギクシャクした関係に説得力があり、最後の破局も気に入らないけど受け入れざるを得ないところまでもっていける。今回の話の流れ全体を考えると、あの場面できちんとそういう演出を出来る監督さんは凄いと思う。 If you actually think I… と、怒りの途中で言葉を続けられなくなるSamがかわいそうだ。何を言ってもやっても、DeanをConvinceできないことを、彼は知っているのだと思う。だってDeanのあの顔! あれはSamにとって世界の終わりです。Apocalypse, right there. 後々Samが捕らえられた時も「計画が必要だ」と言いながら、一度手を掛けたドアノブを離しましたが、それが理由だとしても一目散にSamを助けに行かなかったDeanは結構Broke my heartでした。今までだったら発狂しそうになってたのにー。 今回の敵がちょっと判り難かったと思うので、軽くピックアップします。Monster of the weekはWarといって、Four Horsemen of the Apocalypseの一人です。日本語で言うとヨハネの黙示録の四騎士のうちの第二の騎士にあたり、人間に争いをさせる性質があるようです。今回は幻覚を見せてお互いをDemonだと勘違いさせていただけ。川が汚染されたり流れ星があったりというところからヒントを得てDeanが解明していったのですが、最終的に決め手になったのは初めのほうに出てきた赤いMustang(爆笑・マスタングには野生馬という意味もある)。いかにもDean(笑)。Warは赤い馬に乗っている、と決まっているんだそう。 このエピソードはとても上手い具合にひとつにまとまっていると思ったのですが、やっぱりWinchesterのストーリーラインとMonster of the weekのストーリーラインが綺麗に絡むと物事がスムーズに運びますね(苦笑)。自分がDemonと断定されて、Holy waterを浴びせられたり魔方陣の下に捕らえられたりするのは、今のSamにとってかなり精神的に痛いと思う。そこに来て「お前は血のことしか考えられない」と見透かされてしまったら、泣きたくなるのも無理はないよね。いろんなことから逃れられないSamが非常に不憫です(涙)。 私は公園のテーブルで行われた会話は恋人同士の別れ話というふうに捕らえているのですが、間違ってませんよね?(笑) Deanが同意してしまったことにショックを受けたのはSamだけじゃないと思う(苦笑)。I was expecting a fight, too! あまりにもあっさりすぎて、「え?」と一瞬止まりました。いや、分かるけど。分かるけどDean! アナタひとりじゃ生きていかれないじゃない!(笑) このScriptは確かGambleだったと思うのですが、彼女は相変わらずImpalaを上手く使いますね。あそこで愛車をオファーするDeanに、まだ脈アリだな、と私などは仲直りを待ち望んでウキウキするのです(苦笑)。 Take care of yourself, Dean. と言われて、目を見ないまま、Yeah, you too, Sammy. と返すそのやり取りがとにかく、NOOOO! という感じで(笑)、Dean! Dean! What are you doing? Don’t let him go! と画面に向かって叫んでおりました(だってー)。あの場面でSammyを使うあたりがこれまたGamble。よく分かってる。たまに私はSamがStanfordに旅立った当日のこの2人のやり取りを想像したりします。Fanficでよくあるように、バス停まで送っていってあげたのかな、とかね。きちんとお別れは言ったのかな、とかね。こういう形のさよならを目撃することになるとは正直思っていなかったですけど。Deanの視線の先で、後ろの席から荷物を取り出して、ゆっくりImpalaの車体を指先で撫でながら離れていくSamが切なくて好きです。芸が細かいけど、あの自然な名残惜しさが悲しい。 だけど、これは必要なBreak upだと思うのですよ。恋人同士だって距離が必要な時があるでしょう。今の二人はそれぞれにがんばるのでもいい気がしないでもない。・・・でも二人一緒がいいけれども(意志薄弱)。 2009.09.27 Sunday
残念なことに、Season4のReviewが間に合いませんでした(驚かない)。 Supernaturalというテレビドラマは、非常にカテゴライズの難しいドラマです。ホラーという言葉では物足りず、スリラーとするには。非現実的要素が多すぎる。涙が出るほど笑えるけれど、コメディーじゃない。 家族という、どうしても逃れられない、形のない、確かなもの。 ・・・どれほど世界が広がって行こうとも!(笑) 私はSeason4は必ずしもノリノリで見ていたわけではありませんでしたが、Kripke以下のライターさんたちが、自他共に認める主軸である、兄弟の絆を手にかけていくその勇気にはいつも感嘆させられていました。もうそろそろ仲直りさせないとストーリーがもたないんじゃないか?というところも、なんでもないような顔で突破して、ついに兄弟がお互いの言うことに耳を貸さないところまで辿り着いてしまった。しかも、必ずしも自分が同意できる理由ではないにしろ、なぜ2人がそういう行動をとるのかを見ている側がきちんと理解できてしまえるところに、SN製作陣が築いたキャラクター構成の秀逸さがあり、SNファンの本当の苦労があります(苦笑)。憎んでいるわけじゃないのに、お互いを理解しあえないもどかしさや、後ろめたさからでたウソで遠ざかっていく距離というのは、天国や神様が出てきて100歩ほど後退してしまった私にも理解できる、現実的なテーマだった。 だからうっかりやきもきさせられる(笑)。こっから一体全体どうやって2人の関係を再建していくのか? このロジックが、一見無茶苦茶なようで、しかしビックリするほど完全に論理として成立するところが、SNの凄いところです。侮れない。 Season4の終着点が見え始めたころから、私はこの2人の仲直りが見たいがために、s5が楽しみでしょうがありませんでした。だってそれってつまり兄弟の関係性がs1に逆戻りするってことでしょ? お互いが距離を見定めながら少しずつ仲良くなってくってことでしょ?! やばいじゃん。ちょー楽しみじゃん(笑)。 *Supernatural Season 5 の Reviewです。* さて、私はお恥ずかしいことに、エピソードを見ている間中Deanの感情を読み違えていたような気がします。Deanはずっと、Samと仲直りしたいのだと思ってた。根本的にSamとの仲違いを嫌うDeanの性格を考えて、仲直りする必要性を認めないでいれば、そもそも関係が拗れていたこともまとめて無視できるわけだから、それでずーっと「何が」というワケでもなく、It’s okayといい続けているのかと思ってた。しかし、とあるファンの明晰すぎるReviewによれば、Deanは今回のエピソードで最初から最後までひたすら大激怒しているのです。皆さんはどうご覧になっていました? このファンの方の見解は私の中では大正解なので、正直、もう少しDirectionとしてあからさまにしても良かったんじゃないかとは思ったのですが・・・。 Deanは飛行機のあとの車の中でSamを見ようとしない。 こんな時だからか、Samはいつも以上にしつこくDeanのドアを叩き続けて、なんとエピソード内でDeanに心情を吐露させることに成功します。私はあの最後のParking lotのシーンで一番悲しかったのが、DeanがYou are the one that I depended on the most.と言ったときで、うっかり泣きそうになってしまいました。Deanの性格を考えると、Dependなんて言葉が彼の身体の中に存在することを認めることは悔しすぎるはずなんです。だけどそれが口をついて出てくる。Deanにとっては、Samは自分を信じてくれている、自分の言うことに耳を傾けてくれる、という彼自身の信頼を打ち砕かれたことがたまらないわけです。SamがApocalypseをはじめようが、地球を爆発させようが、そんなことは彼にとって怒る理由にはならない。しかしSamのほうは基本として、自分が何を行うか、誰を救えるかで自分の価値が決まってくると考えている部分があると思うので、まずそれを念頭にこのエピソードを通して謝り続けてきました。RubyなんてDemonを信じた挙句Apocalypseを始めた自分は赦しがたいと思っているけれど、Deanを選ばなかった自分についてはあまり深く考えていない。なのでDeanがSamに謝って欲しいことと、SamがDeanに赦して欲しいこととは、最後の最後まで、まるで違うことなのです。だからSamはI just don’t think I can trust you.と言われてあからさまに衝撃を受けるのですよ。そして自分が今までDeanに求めていた許しは得られないことを知ったわけです。 先にも言いましたが、ここからどう修復を図ってくるのかが非常に見ものです。ここまでファンが詳細に心理分析を楽しめるキャラクターを描くこの作品は、本当にヒューマンドラマ以外のなにものでもないと思う。なので天使や神様が度をわきまえて活躍することを、期待しています(苦笑)。 以下、その他。 初めの15分くらいずっと頭の中で、WTF? Oh F! と連発していました。なにがおこっとるんじゃー! Title sequence is awesome. ちょっとDexterっぽい。 Dichariah(笑・アメリカのファンがそう呼んでた)を吹っ飛ばした後に”Learned that from my friend Cas, you son of a bitch.”と言っているJAの瞳が、たぶんシリーズを通して一番きれいに光を受けていると思う。物凄く綺麗。 Future Luciferの登場シーン。あのキーコキーコいう門と顔面の織り成しは素敵でした。この役者さんはDexterに少し出てきていて、私は結構好きだったので(声がすきなのです。悪役として最適)期待しています。 Fan Girlの件は最高に楽しかったです。一度見れば十分な程度だけれど、こういうFanに対するAcknowledgementを取り込んでくれるのはありがたいことだと思う。 確かにKate Blanchettに似てる(爆笑)。 いろんなところで読みましたが、やっぱり私も思ったよ。Casが強くなった!(爆笑) この人の役回りが気になります。Regularになったからにはかなり絡んでくるのだろうと思っていますが。Mishaの演技はめっちゃ上手いと思っているので、Casも好きになれるように、何か上手い話があればいいとおもう。 2009.06.02 Tuesday
BuddyTVがSupernaturalのAbbreviationをSPNと定義したので、悪あがきを止めて右に倣います(笑)。 **** さて。 ****************** 2009.03.27 Friday
最後で崩壊。
久々にものすごく面白かったのに。 諭されて立ち直るようなDeanはDeanではないので、もちろん続きがあるに違いないけれど、なんだかとても蛇足だと思った。Deanは自力で這い上がる毅然とした強さが魅力なのです。 そして何よりもSamが結局なんだったのかが分からないところで幻滅。 最後の5分には彼もお呼ばれしたってよかったんじゃないのか。 *Aired: Mar.26.09* パチパチする。 2009.03.27 Friday
どんどん溜まっていくSNのReview。
4月にまとめて片付けますのでどうぞよろしく。 一言ではとても書き表せないエピソード。 しかしとりあえずCastielが弱すぎて悲しい。 Alistairが素晴らしかったです。 *aired: Mar.19.09* とりあえずパチる。 | 1/3PAGES | >>
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