ONE VOICE

笑っていれば、イイコトあるよ

* ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *

Don't love me for who I am.
Love me for who I can be,

and I'll be that person for you.
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Gayと今週と語彙
この週末Japanese Gardenで仕事をしている時に、20歳前後の男の子が二人入ってきたのですが、そのうちの一人がとてもタイトなパンツに耳にいくつもリングをしていて、一目瞭然でGayだったのと、その子もそうなんですが、その相方が余りにもかわいらしい青年だったので、私の目はその二人に釘付けでした(笑)。相方のほうはもし一人でいたらば、多分Gayかもしれないという疑惑程度で済んでいたかもしれませんが、大抵かわいらしい男の子とはBiかGayと相場が決まっているので(笑)、性能のいいGaydar(ゲイのレーダー)を持っている人なら一発で分かったかもしれません。とにかく(笑)、その二人は大して広くもないうちのガーデンを歩き回りながら、手を繋いでみたり、キスしてみたりとPDA(Public Displayed Affection)に余念がありませんでした。なぜ私がわざわざこんなことを日記に書くかというと、Long BeachはGay人口の多い町で、パレードが行われるくらいコミュニティーとしては人権問題に積極的に取り組んでいるところでもありますが、今まで公共の場でキスまでするゲイカップルに私はお目にかかったことがなかったのです。相手のポケットに手を突っ込んで手を繋いで一緒にガーデンを歩き回って、時たまそんな雰囲気になると軽くちゅっとやったり、二人で鯉にえさをやってはしゃいでみたりと、なんだかも〜ホントにかわいくてかわいくて見てるこっちが嬉しくなってしまいました(見るなよ)。うちのガーデンは結婚式を片手間にやったりできる結構ロマンチックで心落ち着くところなので、まぁそんな雰囲気になっても全然おかしくないのですが、なんだかとても自然でほほえましかったので、非常に印象に残りました。でも毎回Gayのカップルや、Gayだという人に会うたびに、その人たちが両親や身の回りの人に打ち明けなければいけなかったときの心労というか、普通のことを普通にしているつもりなのに、自己弁解的な説明をしなくてはいけない理不尽さみたいなものを思いやって、なんだかやるせなくなります。

さて今週は、明日にひとつスポーツ心理のクラスでPaper dueがあって、木曜日に同じクラスでExamだけのどちらかといえばシンプルな週です。でも来週が春休み前の怒涛の週で忙しいので、今週末は誕生日ラッシュなのにどこにも行けそうにありません。多分ひとつの誕生日パーティーに出席すると思いますが、帰ってきて猛勉強する羽目になりそうです。Human Resource Managementのクラスで前回思ったような成績が出せなかったので、・・・とこんなことを言っている自分に何気に自分で吃驚ですが、まぁ単純に言うと一個だけBで悔しかっただけなのですが、今回は見返してやろうと思って(動機が不純)がんばりたい気でおります。

他にも最近いろいろ思うことがあって、それプラス日記をつける習慣がついてきたので何を書こうかと考えることも多くなったからか、非常に書きたいことがたまっています。春休みもいろいろ予定が入っているし、宿題もやりたいのですが、夏休み前に時間を見つけてちょっと真面目な話しもできたらいいなぁと思っています。

最後にうちの学校であるWriting Profeciency Examというものを一ヶ月ほど前に受けました。これはこれに受からないと卒業の資格が認められないというめんどくさいもので、でも卒業するまでに受かればあとは何でもいいというどうでもいいものでもあります(笑)。で、今日合格が判明しました。結構ぎりぎりの点でしたが、でも気にしません(ちょっと癪だけど)。未だに自分の語彙力が大学受験生並なのは承知の上なので、むしろAndyじゃありませんがここで安心しないで、邁進していきたいと思っています。最近というかアメリカに渡ってから、高校3年間ずっと毎日キチガイのようにやっていた寝る前のリスニングを怠っていましたが、彼氏さんがAudio Bookというものをよく聞いているのからヒントを受けて、今度からは洋楽ではなく洋書を聞くことにしました。Audio Bookというのは普通に本屋さんにおいてあるような本をプロがCDに読んで落した本のことです(そのままですが)。…なんかむしろ読んだほうがためになるんじゃないの?という素朴な疑問は確かにあるんですが(笑)、自分が耳から覚える人間であるということはもう嫌であるというほど確認したので、読むのも早くなりたいけど、語彙力を伸ばすのにより効率的な方法(あくまでも私個人の場合ですが)を実践していこうと思います。どっちにしても本は授業で読まなきゃいけないし、今学期はとりあえず今のところ真面目に読んでいるので。やらなきゃいけないことだと思い始めるとやりたくなくなるので、昔洋楽を毎日聞いていたように楽しんでそれとなく聞いている程度で長く続けていけたらと思います。
日常雑談 | 16:23 | comments(0) | trackbacks(0)
トトロ
今日は久しぶりに何もない土曜日です。
サンホゼから友達がやってきますが、飲み会は8時からなので、久しぶりに寝れるだけ寝ました。

昨日の金曜日は、朝仕事に行って、午後は彼氏さんと久しぶりに一日中一緒にぶらぶらしました。今学期は、二人のスケジュールが上手くあわないので、朝から一緒にいるということが全然なくて、よくよく考えたらとても充実したでぇとであったと思われます(笑)。

ところでアメリカで最近やっとトトロがDVDで発売されました。面白いもので、同じ学校の日本人の友達がみんな出た途端にそれを買ってみていることです。私はもう1年くらいずっと「トトロが見たい〜友達に見せたい〜」と騒いでいたので、本屋でそれを彼氏さんが偶然発見した時は喜びのあまり店内駆け回ろうかという勢いでした。やっと彼氏さんにも日本の古い田舎がどういうものかということを見てもらえてなんか嬉しかったです。や〜トトロかわいい〜 彼氏さんはメイちゃんがツボであったようです。ところで私達は当たり前のように日本語音声英語字幕で見ていましたが、英語音声にするとこれがなんとさつきの声がDacota Funningでメイちゃんの声が妹さんのElle Funningなんですよね! まだ見ていませんが、Dacotaファンの私としてはこれはかなり嬉しい配役です。さすがに三角自転車に乗って馬鹿でかい森と田んぼをうろうろするような映画を英語で聞く違和感はぬぐえないでしょうが。
次はラピュタを買おうかな。
日常雑談 | 16:21 | comments(0) | trackbacks(0)
忘れることなどさほど難しくないだろう
目を瞑って
そして祈りの中へ落ちていけば
明日の朝にはもう何事もなかったことにできる

けれどあたし達は同じ夢を見ない

同じように笑い
同じように泣き
同じ空気を吸って
同じそらに祈る

喜びを分け
悲しみを分け
手を繋いで
そして同じ布団で眠る

けれどあたし達は同じ夢を見ない

きみはあたしの
見る夢を見ない
日常雑談 | 16:21 | comments(0) | trackbacks(0)
わぁ。
今、今日の日記書こうと思ってログインしたら、本日の閲覧数が480とか、今までなかった凄い数字に跳ね上がっててちょっと吃驚してしまいましたよ(嬉)。どこからいらしてくださっているのかは分かりませんが、ようこそ^^デス。

さて、とりあえず会計学のテストは終わりました。今年の目標どおり、きちんと勉強して行ったので、高校卒業以来味わっていなかった、『勉強したのに答えが分からない焦燥感』というものをめでたく味わうことができました(苦笑)。一問一問に時間をかけすぎちゃって、最後のほうとか一問30秒で解いていました。注:会計学の問題は一問30秒で解くものではありません。
ま、とりあえずもうどうしようもないことなので、結果が分かるまで忘れることにします。

今学期はいろいろ集中して忙しくしているせいか、これ以上ないというスピードで物事が終わっていきます。気付けばあっという間に学期も折り返し地点を通過しているし、春休みももうすぐで、夏休みはそのすぐあとです。

夏休みは結局悩みましたが、今のところはお金もないし、CincyはあきらめてUCLAであるメルセデスベンツカップにボランティアしようかと思います。ボランティアを夜のシフトで申し込めば、昼に授業が取れることも発覚したので、当初の予定通り夏休み返上で2クラスとって、住居もパトロンが許してくれたらちょっと割高なんですが寮に居残るつもりでいます。ボランティアをすることになると、やっぱり車が必要で、この際3年もの間口先だけだった「免許を取る」を実践に移すことになりそうです。必要性や目的性がないと、というか、追い込まれないとどうも腰が重いRoxieですが、この際Constant Aggresionでやれること全部やってやろうじゃないのという気分であります(笑)。
とりあえず現在大蔵省の返答待ちです(笑)。

ところで本日凄いものを見つけました。
http://video.google.com/videoplay?docid=-6382879841298115399&q=canon+guitar
うちの彼氏さんがカノンが好きで、この間も何とか耳コピでピアノを弾いてあげるという、私にしては最大級のSweetなことをしたつもりなのですが(どうでもいい)、私のよく行く小説サイトさんが日記でこちらのビデオを紹介されていまして、クリックしたらぶっ飛びました(笑)。やっぱかっこいいよエレキギター! 弾くというよりもナカセテイルという言葉が合うような気がするのは私だけですかね。彼氏さんはGeek(コンピューターとか機械系に強い人のこと)さんなので、私が興奮してMSNした時にはすでに「ああ、これね。凄い有名なビデオなんだよ」的な反応を返されました・・・。
このギタリストの方はJerryCという方で、台湾の方のようです。
http://www.jerrycfan.net/
こちら↑がどうやらこのオンラインビデオのせいで爆発的に知名度の上がった彼の為にリニューアルされたオフィシャルサイトのようです(笑)。
他のビデオもアップロードされていますが、とてもオフィシャルサイトを持っているようなギタリストとは間違っても思わないような環境で掻き鳴らしてる彼がちょっとほほえましい(笑)。だってTシャツヨれてるし(笑)。多分収録場所自宅ベッドの上とかだし(笑)。素敵! そのギャップがたまらない(苦笑)。
Rock Onという曲もなかなか好きです。というか指! 見てるこっちが攣りそう。ビデオのなかであいてる窓から風が入ってカーテンがさりげなくばさばさしてる日常感がロックミュージックと相まらずに笑えます。
日常雑談 | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0)
住所
こんなことしている場合じゃないのですが(昨日の日記参照)、天啓のようにATPのテニス大会@アメリカで夏休みボランティアをしている夢を見たので、これはやってみなくてはと思い、Cincyとかの大会のアプリケーションをダウンロードしてみました。仕事中に暇を見つけてちょこちょこ埋めようと思ったのですが、30秒後にやめてしまいました。切実な問題にぶつかったからです。

私って、住所ない。

夏休みは今までずっと友達の家に泊めてもらっていて、彼女のホスピタリティーというかありがたい申し入れには本当に感謝しているのですが、自己中心的で最低な言い方をする事を承知で言わせて貰えば、あまりComfortableな家庭環境ではないのでできることなら今年は寮に残りたかったのというのが本音なのです。友達の家庭維持力(掃除とか食事とか)が非常に微妙で、子育ての仕方も私には余りそぐわないやり方で行われている部分が多々あって、でも私も部外者なのを自覚しているので何もいわず、何もいわないのでいつまでも同じままで、ちょっといらいらしてひとりになりたい時間が、あの家だと多いのです。で、それはちょっと嫌なのです。その上今年は夏のクラスをとろうと思っていたので、どうせだから夏休み返上覚悟で2クラスとって、ずっと寮に住んでいようかなと思っていました。うちの学校は留学生がとても多いくせにあまり留学生にはHousing環境がよくなくて、うちの学校で授業をとらない限り寮にはお金を払っても置いてもらえません。最悪なことは二クラス取ったとしても、夏休みの最初と最後にはそれぞれ1週間半ほどのギャップがあって、その間は部屋を引き払わなくてはいけないことです。車もなく、友人の家に居候したくない身としては、まさに行く場所がありません。私のように都合よく周囲に友人のいない留学生達がどうしているのか本気で疑問です。

さて、もし私がATPの大会にボランティアした場合、当然ながら私はその期間授業を取るのをやめるので、夏休み後半に行くあてがありません。その場合は一体どこの住所を応募用紙に書けばいいんでしょうか?

今まで自分の帰る場所がアメリカにないということは何度か考えたこと、もちろんありましたが、ここまで具現化されたのはなんだか初めてで、自分が留学生であり、どんなにアメリカに溶け込んでもアメリカ人ではないのだということを酷く実感しております(苦笑)。

今現在は会計学が迫ってきているので精神的になんだかLostな気分だけですが、明日夏休みのクラスのレジスターが始まった時に、改めてこの問題を真面目に考えるのがちょっと怖いRoxieでした。
日常雑談 | 16:16 | comments(0) | trackbacks(0)
えっ?
水曜日に会計学の宿題提出と試験がありますよ?

・・・・えっ?


今日はこれから(夜の7時)10時まで授業で帰ってきたら深夜まで2時間しか残ってないし、明日だって朝から授業で午後は仕事で、5時まで帰ってこられないよ?

あと1チャプター半も読まなくてはいけない上に、3チャプター分も宿題が残っていますよ?

・・・・えっ?

どうしよう(今更)。
日常雑談 | 16:16 | comments(0) | trackbacks(0)
背中
昨日のエントリーで言及したもので、2004年10月10日に書いたものです。(本当はここにもちゃんとアップされているはずだったんだけど、なぜか行方不明でした)
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彼は振り返らなかった。彼は客席を見上げなかった。大きなラケットバッグを二つ、無造作にその背にしょって、彼はコートを降りる。ゲートをくぐる彼を、追いかけるカメラが早足だった。
ロディックの背中が、早足だった。

昨年、全仏で予選上がりに一回戦敗退を喫するという苦渋を味わったロディックは、長年連れ添ったコーチと離れると、新たなパートナーにアガシ復活の立役者であるブラッド・ギルバートを選んだ。二人で挑んだ最初のトーナメントで、ロディックは芝の上、優勝カップを掲げた。それは”I don’t win a game on grasses”と言った彼の自己認識を覆す、大きなものだったに違いない。そして覆された自己認識は、ギルバートへの信頼と自分への自信とに力強い拍車をかけたことだろう。彼はそのままウィンブルドンをQFまで駆け上がると、ハードコートシーズンになったツアーを28勝2敗という驚異的な数字と共に支配した。その28分の1に、彼が抱きしめたUS Openのシルバーカップがある。「信じられない」というありきたりな言葉を、彼は口にした。しかしその勢いと強さは、ありきたりではなかった。11月、親友であり戦友でもあるフィッシュにビールをかけられながら、ワールドチャンピオンの王冠をその頭に戴いた。2003年、彼は、王者だった。

今年最初のスラム、全豪。QFで怪我から復帰したマラット・サフィンを相手にファイナルセットまで粘りつつも惜敗。全仏では鬼門の一回戦を突破したものの、二回戦で早々に姿を消す。ロディックと赤土が水と油であることを知るものなら、だがそれは別に大きな落胆ではなかったかもしれない。やはり、という言葉で消化できるような、そんな1敗だった。
勝ち進んだウィンブルドン、30何年ぶりという前置きで始まるトップシード対決となった決勝コートの反対側にいたのは、昨年もその前に屈した、フェデラーだった。第一セットをむしり取ったものの、幾度にも渡る雨が、その勢いを湿らせていった。
タイトル防衛のかかったモントリオールとシンシィのマスターズシリーズ、再びのフェデラーと、先輩アガシにその行く手を阻まれた。
今年の第一目標と言っていたアテネ。しかし相次ぐ番狂わせの一つに、ロディックの名前も含まれていた。
ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ四大大会最後のトーナメント。筋書きのないドラマが大好きなニューヨーカーたちが、それでも期待してやまなかったのはやはりロディックだった。アーサーアッシュスタジアムで、世界最速を誇るサーブを叩き込みながら、彼は一セットも落とさず圧倒的な強さでQFへ進む。相手はスウェーデンの同い年、ヨアキム・ヨハンソン。筋書きは、決まっているように思えた。ファイナルセットに縺れ込んだ試合。ロディックのフォアがベースラインを割る。ヨハンソンが、こぶしを突き上げた。それが、今年のドラマだった。
勝っても負けても、対戦相手はもちろん、観客への賞賛を一度たりとも忘れたことのない彼が、足早にコートを降りる。彼は手を振らなかった。ありがとうを言わなかった。ロディックの健闘を称える拍手のやまない中で、彼は何かにおわれるようにゲートをくぐる。何も言わないその背中が、とても雄弁だった。

やはり、とはもう言えなかった。大きな大会で、勝てない。けして悪い一年ではないのだ。獲ったタイトルはここまでに4つ。ほとんどの試合でQFまで進出しているし、デビスカップでは無敵の強さを誇っている。試合そのものの勝数だって、ツアー随一なのだ。だがそれでも、同じではない。去年とは、何かが違っている。彼が上半期、インタビューの中で何度も口にしていた言葉がある。「去年は確かにいい一年だった。けれどその一年はもう終わってしまったんだ。そして僕は違う一年を戦っている」 そしてその言葉は皮肉にも、去年と同じように勝てないということで、証明が成立した。

試合後メディア向けの取材に応じた彼は「いい気分はしない。だけどそれと同時に、最後まで投げなかったし、自分の持っていた全てを出し切ったという気持ちもある。・・・自分ではこの大会に向けてとてもいい準備をしてきたとおもってたんだ。ショックだよ。それに残念だ」とコメントした。全豪も全英もアテネも、誰が見ても無謀な挑戦ではなかった。それだけに、全米に賭ける気持ちはあっただろう。あって当然だ。それをして許されるだけの強さが、彼にはある。しかし全米を獲ったのは、彼ではなく、フェデラーだった。プロデビュー後、数々の大金星をあげ、アメリカの期待を一身に背負ったアンディ・ロディックはたった4年で栄光の座をつかんだ。しかし、その速さゆえに、多くの選手が道中身につけるものが、見落とされていたのかもしれない。

「伸ばせるところはまだたくさんある」自身がそう公言するように、ロディックのテニスは、まだ完全ではない。ナンバーワンになることと、完成されたプレイヤーになることとは同じではないのだ。まるで穴の見当たらないフェデラーのテニスとは逆に、ロディックには不完全さという強みがある。デビュー当時に比べればコースをつけるようになったバックハンドも、どこか“ばたばた”と形容したくなるボレーも、彼のフォアとサーブにはまだつりあっていない。そしてその二つでさえ、精度を上げることは不可能ではないはずだ。03年のウィンブルドンを獲るまで大舞台になると途端に調子を落としては、無冠の帝王と称されたフェデラーは、その時唯一の弱点と言われた精神力を克服し、今ではゆるぎない自信に支えられた絶対的なテニスでツアーを支配している。一方ロディックの精神力は、4年前からすでに大舞台で常に発揮されてきた。チャンを相手にしても、サンプラスをネットの向こうに迎えても、むしろ嬉々として挑んでいくその姿には、萎縮という言葉がまるで見当たらない。フェデラーとは逆に、精神力が先行し、技術がそれに遅れをとっている。どんな危地に陥っても、それでもひょっとしたら、と観客に思わせ、引き込んで離さないロディックは、何が起こるかわからないスポーツの面白さを存分に表現できるプレイヤーだ。しかしそれは、揺ぎ無い精神力と、未完成の技術という不均衡がもたらす、一種の奇形児なのだろう。

去年から続いていた、決勝戦での8連勝という数字は、今年はその多くをフェデラーに阻まれ、ロディックを準優勝者としてみるのも、違和感がなくなってきた。誰の目にも明白な2004年の王者を、昨年の覇者は一体どう見ているだろうか。
今年ただ一つ手にしたマスターズシリーズタイトルは、3月下旬のマイアミ。フェデラーにシード1という数字を譲り渡してから、ちょうど2ヶ月ほどが過ぎた時だった。確かにロディック優勢ではあったが、対戦相手コリアの途中棄権で終わっており、本人からしてみれば嬉しさ半減、周りの者には、威厳半分のタイトルだった。「大きなタイトルがほしかったんだ」彼は腰を痛めたコリアを気遣いながら、それなりの喜びを表した。「ここで優勝できたことで、今年もアンディ・ロディックが健在であることを、証明できたと思う」
今にして思えば、あれはサインだった。勝たなければ存在を認められない世界、思いもかけない勢いでその頂点に立ってしまった彼は、もがき苦しみながら、それでも少しずつ山を登ってきて、ついに頂に立ち上がったフェデラーから押し付けられるプレッシャーと、静かに戦っていたのだろう。去年と違う一年を、と言い張る一方で、しかし今年も同じようにがんばらなくてはいけない、という二律背反。弱くなったわけではない。しかし勝てない。何もかもが結びつかないもどかしさにイラついているのは、紛れもなくコートでもがくロディック自身のはずだ。しかしそれこそが、今、テニス界に君臨するフェデラーが、何年もかけて乗り越えてきた苦汁そのものではないのだろうか。

10月のバンコクで、ロディックはまたもフェデラーを前に辛酸をなめた。けれど微動だにしないフェデラーの剛毅さ有り余るテニスを打ち負かすとしたら、今はロディックしか考え付かない。ネットを越えてはるか向こうに毅然と立つフェデラーに今誰よりも近いのは、間違いなく彼なのだ。うまく決まったポイントに喜び、観客とハイファイブする彼。ボールを追いかけてダイビングした挙句に、手首を痛めてしまう彼。のめり込むあまり主審に暴言を吐いたり、ラケットを叩きつけたりして不興を買ったことも一度や二度ではないが、それも自分のテニスなんだとあっさり割り切ってプレイできるところに、彼の強さを感じる。そしてその向こう側に、テニスが好きでたまらない、楽しくてたまらないと、夢中になる少年を見る。ロディックは、まだ伸びてくるだろう。何につけても負けず嫌いで、挑戦することをやめないがむしゃらな彼の姿が、ジョン・マッケンローをして、観客を惹きつけて離さない、人前でプレイするために生まれてきたプレイヤーと言わせたことがある。1勝8敗という対戦記録のまま、彼がフェデラーを黙ってみているとはどうしても思えない。

全米の敗戦後、ロディックはインタビューをこう締めくくっている。「大丈夫。僕は立ち直れる。もちろん今はいい気はしないよ。でももし僕がここで落ち込んでいなかったら、それではきっとダメなんだ」惜しみなく送られる拍手に、両手を挙げて応えられなかった彼は、間違いなくダメなどではない。だからこそ足早だった背中でも、「ひょっとしたら」を託したくなるのだ。だからこそ足早だった背中に、夢を見たくなるのだ。
Andy Roddick | 16:15 | comments(0) | trackbacks(0)
始めから失われた
今日は先生の都合でスポーツ心理のクラスがお休みです。(これを書き出したのは木曜日でした・・・)
さて、ここ暫く日記に登場していなかったAndy Roddickにエントリーひとつを費やしたいと思います。

3日ほど前にPacific Life Open3回戦でベルダスコと対戦した試合を一部見たんですが、その時に久しぶりに綺麗なフォアでインサイドアウトのウィナーを決めるのを何度も見て、ようやく光を見つけたのではなかろうかとささやかな期待を抱いていたのです。ベルダスコとは過去3回くらい対戦していて、そのたびにいわくつきの苦しい勝利か苦い敗戦かを味わっていたので、とてもクリーンなスコアで突破できたことは、ベルダスコの調子がよくなかったことを差し引いても、喜びとささやかな楽観に繋がってよかったと思うんですね。

Andyを2003年からその後ずっと見てきたファンの間では、ようやくあのフォアが戻ってきた! という声もありましたが、次のアンドレーフ戦で結果が出せれば本物だろう、という慎重意見が大多数でした。

私は基本的にバックハンドダウンザラインよりもインサイドアウトフォアのウィナーに気持ちを晴らされるタイプで、特にAndyの豪快なストロークが好きです。だからこそAndyにはまり、果てにはテニスそのものに恋をし、そしてスポーツ全般にのめりこむようになったのです。アンドレーフ戦は一セット目と二セット目の初めのほうしか見られなかったので、何がどうして46, 75(5), 61なんてスコアになったのかが分かりません。とりあえず見た部分での感想をまず書きます。

最初にブレイクされたところを見ていないのですが、全体的にIgorがとても上手くプレイしているような印象を受けました。Andyは単発でよいショットを打つこともありましたが、力みすぎて素人目からしても早すぎる高すぎる打点でウィナーにいって、ネットにかけることが非常に多かったように思います。"Hit the damn forehand!"と叫んでいたのも記憶に残っています。大抵はとても理にかなったプレイで、彼の言葉を借りるなら"it was a right play"だったのですが、それを下手なストロークでぶち壊しにしていて、今日のアンドレーフのレベルと相まって、No3らしからぬ敗戦に繋がったのだと思います。

http://www.andyroddick.com/interview-pacific-life-open-31606/
このインタビューを読んだのは今日なのですが、読んだ直後の感想としては、今までで一番Andy Roddickという人間そのものがむき出しになったインタビューという気がしました。自分にとにかくむかついている、自分が何をしたのかがまるで分からない、という言葉が何度も繰り返されていて、そんなに焦らなくてもいいんだよと、声を掛けてあげたい気分です。しかし暫くよく考えてみると、これはそろそろ浮上の兆しがあるんじゃないかとも思われました。なぜかというと、最終的にこの全ての『早期』敗退の原因がだんだんメンタル的なもので、それ以上でもそれ以下でもないということに、本人も回りもだんだん気付き始めているからです。インタビューで殆ど誰も技術的なことには触れていません。なぜなら技術は落ちてもいないし、新しい戦術をトライしているわけでもありません。誰もがみんな、彼の今日の敗因は決めるべきところで決められなかったこと、正しいプレイをし、正しいボールの選択をしているのに、最後の最後でScrew upしてしまったことだと分かっているからです。

私は技術に関してはまったくの素人なので、あまりあれこれ言えた立場ではないのですが、決め球になってとたんに硬くなるストロークにさすがに気づくようになりました。お前それは無理だろうという角度で無理やり押し込もうとして、結局ネットに押し込んでしまうというオチ。これはプレッシャー以外の何物でもないと思うんです。そしてインタビューを読むと分かるのが自分にかけているプレッシャーが物凄くきついということ。私が受ける印象としては「自分にはこれができるはずだ」「自分にはこの試合、勝てるはずだ」という一種の思い込みに苛まされて、「これを決めないと」「このポイントは勝たないと」というプレッシャーに自滅しているAndy Roddickなのです。

一年半ほど前に「背中」というタイトルで2004 USO QFのヨアキム・ヨハンソン戦後の感想を載せました(と思ったら入ってないよここに! 吃驚。どこに行ってしまったんだろう。PCにはいっているのであとでアップします)。その時、あっという間に勝ってしまったスラムのタイトルのおかげで、実は発展途上であったコトを忘れられてしまったんじゃないかと書きました。そしてこのヨハンソンへの敗戦のおかげで、そのことを思い出して、そしてAndyはボレーやバックハンドの上達に努力を費やし始めたのだと思います。しかしUSOチャンピオンということでかかるプレッシャーと、そのタイトルのおかげで跳ね上がったクリアできて当然だと思われているハードルたちの亡霊に、彼は未だに悩まされているように思います。そして自分の中にも設定された「自分にはこれができるはず」という無意識のエゴみたいなものが、まだ捨て切れていないんじゃないかと思うんですよね。

2004年のUSOインタで、Andyは
right now I don't feel great. But if I felt great, then something would be wrong.
と言っていましたが、今回のインタでも同じコトをいっています。確かに痛い敗戦のあとに気分よくコートを降りられても困りますが、そろそろひとつの敗戦はただの敗戦と同じように受け止めて、もともと初めからなかった変なプライドも取ったでかいタイトルも忘れて、身一つAndy Roddickで挑んでみても良いのではないかなと思います。

がんばれAndy
Constant Aggression
Andy Roddick | 16:14 | comments(0) | trackbacks(0)
月光
最近ピアノでストレス発散できることが発覚したので週に一回とか、現実逃避します。

私は3歳のころから11歳までピアノを習っていたのですが、体が小さかった=足がペダルに届かなかった=致命的に手が小さかった、ので、モーツァルトとかベートーベンとかの有名な曲は結局弾けずじまいでした。不思議なのは難しくて長い曲ほど覚えていられるということで、最後の発表会に弾いたソナチネは今でも弾けますが(というかそれしか弾けないんですが)、ほかの練習曲や、発表会用の曲はなかなか思い出せません。

私はベートーベンのピアノソナタ8番、通り名が悲愴で、その第一楽章が一番好きなんです。生まれて初めて聞いたのは中高時代の(何でもできる天才系)友人が斜めに腰掛けたままダダダダッと弾いていたときだったのですが、あの時の衝撃といったらありませんでした。とにかく、いかにもベートーベン的な魂のピアノだと、私は思っております。でも自分が弾くにはちょっと冗談でも難しすぎるので、最近好きで弾きたいなと思っているのが月光なのです。楽譜をまだ手に入れていないので、現在のところ聞いているだけですが、私は今までこう、くら〜いなが〜い曲を弾いたことがないので、結構興味をそそられます。一体完成系で弾けるのはいつになることやらですけれども(笑)

おススメのサイト様はこちらです。
http://www.tokiwabentou.com/kyuukeisitu.html
登録が必要ですが、私は日参しております。
日常雑談 | 16:13 | comments(0) | trackbacks(0)
まだ月曜日。
ありえない〜。あと3日も学校に行かなくては・・・。
しかも水曜日会計学のテストだよ〜〜〜
何してるのかしら自分。
現実逃避です。
当たり前です。

あぁ・・・がんばるのよ私〜。
日常雑談 | 16:07 | comments(0) | trackbacks(0)
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