ONE VOICE

笑っていれば、イイコトあるよ

* ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *

Don't love me for who I am.
Love me for who I can be,

and I'll be that person for you.
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seasons

Music: Without You - Cast of Rent

日曜日にお仕事なので、
今日はお休みをもらいました。

新宿御苑に行ってみた。

一週間前、ここに職場の人ときて、
お花見をしました。

おなかがいっぱいになって、
ビニールシートの上に横になって、
もう一度巡って来た春の空を見上げていた。

まだ季節を失わない日本。
暖かい日差しの、とても穏やかな土曜日。

隣に寝そべったひとつ上の先輩に、
手繋いでいいですか。と聞かれた。

私日本語で告白してもらったの初めて。

----

あの時八分咲きだった桜は、
今日はもう半分くらい葉桜になっていて、
強い風に吹かれてさわさわと時が流れていった。

勇敢な芝の上を吹き広がっていく小さなたくさんの花びらを見ていたら、
なにかたまらなくなって、
ひとりでわんわん泣きました。

生きていることって、なんでこんなに哀しいんだろう。

あの花を、
あの緑を見られなかった人が、
こんなにいる。
こんなにたくさんいる。

今年も変わらずに来た春。
同じように繰り返していく命があるのに、
なんで一緒に生きていけなくなっちゃったんだろう。

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地べたに座り込んでいる赤ちゃんが、
3歩先に離れたお母さんが差し伸べた手を握ろうと、
必死に立ち上がって、
足を前に出してまた座り込む。

お父さんの蹴ったサッカーボールを、
蹴り返す5歳くらいの男の子。
そのボールと一緒に、2人の間を行ったりきたりする弟。
ちょっと向こうでお母さんが笑っている。

キャッチボールをするカップル。
車椅子の奥さんを押す旦那さん。
同じお弁当をつつくおじいちゃんとおばあちゃん。

今日は、当たり前のことが、当たり前であることが、
どうしようもなく哀しい。

----

4月になって、Mさんは同じ部内だけど課が変わって、
ひとつ上のフロアに移動になりました。
スーパーなNさんは、親組織に呼ばれて、
研修員として別の区の別の建物で働いています。
課長が変わったけれど、
人員の補充はなく、
ただ大きな忘れ物をして23年度が始まり、
二週間が経ちました。

いろいろなことが色彩を失くしてしまったので、
Mさんと社内のメールでくだらない文通をしています。
「定期連絡」といいながら、
さびしいね、を、別の言葉で交信している。
もう少ししたら、がんばろう、を、交信できるようになるのかな。
そうだといいな。

Nさんとは、先週時間があった時に会って、
ふたりで長々と飲みました。
31日のお別れのときに、恥ずかしくてハグができなかったー、とメールをしたら、
してくれてもよかったのに(笑)
と返事をしてくださったから、
帰りのタクシーに乗り込む前に、
2人でがっしりハグをした。
生きている命は、背中に触れれば感じられる。
ここにいる。

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母親が、いばらきの北のほうにいます。
毎日ずっと揺れている。

だけど私が甘えたい。
だいじょうぶだよって言って。

----

きっとほんとうは、
ほんとうは、多くのことを考えて、
これからどうしようとか、
どうやって力になれるだろうとか、
組み立てられないといけない。
動けないといけない。
そういう人が今は必要だ。

だけどいつものように会社に行って、
変わらない席で、
違う人の隣に座って、
去年と同じ書類を作ってはんこを押す。

おなかが減ってご飯を食べて、
眠くなって布団で寝て、
お風呂入りたくなってシャワーを浴びて、
笑いたくなってDVDを見て、声を出して笑う。
ずっときっと泣きたかったから、今日いっぱい泣いた。

そういうことの全てができる。
今生きていてありがたいことの、
全てができる。

だけど安心できない。
なのにこの日常を、手放しで幸せと思えない。

これで合ってるのかな。って。
間違ってないのかな。って。

こんな風に歩き出してしまって、
私はどこに行こうとしているんだろう。

----

ひとつ上の先輩は、お隣の課の人で、
恥ずかしがりだけど、凄く真摯で真面目な方。

お昼に一緒にフットサルをやると、
最後にとてもいいパスをくれる。
誰のボールよりも受け取りやすい。
私はちょっと足を出すだけでゴールを決められて、
それがとても楽しい。

だけど手は繋げなかった。

----

閉園時間になって、
のろのろ立ち上がったら、
風に背中を押されて足が進んだ。

小さな花びらが、足元をすくって、私と同じ方向に流れ出す。

変わっていく季節と、
ありがとうもごめんなさいも言えなくなった人たちと、
はぐれないように、
迷わないように、
また前に進む。

また明日が来るよ。
どんなにおいがするんだろう。

どんな風に生きていけるんだろう。


ぱちぱち。

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