ONE VOICE

笑っていれば、イイコトあるよ

* ONE LOVE + ONE LIFE + ONE VOICE *

Don't love me for who I am.
Love me for who I can be,

and I'll be that person for you.
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いつかまたね交点の先で #ptxscavi #編集裏話

Music: 想い出は遠くの日々 - 秒速5センチメートル

 

思いもしないような出会いを期待しながら扉を開けてここまで来た割に

思いもしないような別れへの準備をいつも疎かにしている。

 

----

 

ペンタさんがSing-Offに出ていた時を思い返すと

若かったなぁと思う。

スコットとミッチが二人でリアクションしている動画を訳していて私も笑った。

 

でも、自分がペンタさんをSing-Offで初めて見た時を思い返す。

あの衝撃を考える。

 

若いなぁなんて思わなかった。

すごいなぁと思って、なんだこいつらと思って、人間じゃない、と思った。

その感想に彼らの年齢なんて付け入る隙もなかった。

あの時の五人の姿勢や勢いは、今にして思えば若さがあったのかもしれないけど、

才能に時間軸はないということなのかもしれないと考える。

 

ペンタさんは、ずっと若くて、ずっと老練で、ずっと色の褪せない音楽を作ってきた。

 

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アヴィは今年28歳になった。

あの人は疑わしいところはあるけれど生物学的には人間ということになっていて、

赤ちゃんとして生まれて、年齢を重ねて、いつかおじいちゃんになる。

今しかない時間を生きている。

 

28歳って私の知っている人生の進み方でいうと、ちょうどいい転機のタイミングというか、

本当にこのまま進んでいいのかなぁとか、

社会ってこんな所だったの?

こんなところにこれからあと何十年もいないといけないわけ?

と考える時期だと思う。

 

私はその頃結構慄いていたから、

社会における28歳という年齢の身長と体の重さをよく覚えている

 

その高さから見ているものは美しいものばかりじゃなかったし

どれだけ首を傾げても見えないところにてっぺんがあったし

そもそもてっぺんを目指したいのかどうかもわからないことに気づいて、

ただもっと首を傾げた。

 

そしてそれでも道を走り出してしまっている自分の体のスピードを知っていて、

そこに作用している慣性に従うことの利点もわかっていて

もう曲がったりすることなどきっときっとないような気がしていた

 

でも曲がり角は本当はたくさんあったし、

子供みたいにちょっと転んで膝を擦りむけばいいだけで、

曲がることはいくらでもできたんだよ。

 

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アヴィが嘘をついたことはなかったと思う。

話してくれた言葉は

きっといつもその時の彼の真実だった。

 

彼が泣いた時

笑った時

髪を伸ばしたり

髭を伸ばしたり

体が痩せたり

大人になっていく中で

歳を重ねていく中で

真実は変わったり曖昧になったり一つじゃなくなったりするけど

アヴィという声はひとつしかない。

 

彼は、

I have to do what's right for my heart.

といった。

 

アヴィという心臓は、ひとつしかないんだ。

 

----

 

現代社会におけるアヴィの脱退理由を考えた時

彼の決断とその発信にはものすごく大きな意味があると思う。

 

Never apologise for who you are.

自分はこういう人間なのだという事項について

申し訳無いなどと一切思ってはならない

 

アヴィの心臓は、これからも真実の鼓動を打つ。

 

アヴィがただ黙っていなくなったりしなくてよかった。

 

人が自分の呼吸を続けていくのなら、

自分の鼓動で生きることを続けていくのなら、

それは勝ちなのだ、それこそが勝利なのだ

とわかって

そうして自分を許してあげられるホリックさんもいるといい。

 

----

 

私は、アヴィの脱退発表の動画を見た時、

言葉に詰まるアヴィの顔をスコットがきちんとしっかり見ているのを見て

ああ、この子は逃げない子なんだ、と思った。

人が、傷ついたり、怯えたり、悩んだりする姿を、

ちゃんと見て、手を差し伸べて、背中をさすってあげる子なんだ、と思った。

 

だからきっと大丈夫だよ。

 

ペンタトニックスというグループがこれからどうなるかとか、

どういう音楽になるかとか、

そういうことはわからないけれど、

アヴィはこれからも自分の職業を好きでいられるだろうし、

スコットはこれからもアヴィのお友達でいるだろうと思う。

 

だから、これからも。

 

変わるけど変わらないもの。

ペンタさんの音楽を好きだけど

私はやっぱり仲のいいペンタさんだから好きになったから、

こういう道を選べる五人でよかったなと思う。

こういう、道の続いていく五人でよかったなと思う。

 

人が生きて行くという中で、

その道が交わっても一つになるなんてことはやっぱりなくて

並走したり少し違うリズムで上下したり左右したりしながら

出会って別れて進んでいく。

 

息をしている。

空の色が変わっていく。

この進む世界で

広がり続ける世界で

幸せを見失わないための努力を尽くすということは

何よりも戦いで

何よりも過酷で

何よりも負けたり譲ったりしてはならないものだと思う。

 

だから交点が終わっても

それは悲しいことじゃないんだよ

 

----

 

自分の人生を振り返ったとき、6年という歳月は決して短くない。

嘆いたり悲しんだり、ただその日の色に染まりながら

沈み続ける夕焼けを見て、昇ることをやめない朝日を待ち望んでい

それと同じ回数の地平線を、ペンタさんは五人で揃って見てきたんだ。

 

だからこれは、

これからも戦うことはやめない。

という、

共同宣言だったんだと理解している。

 

----

 

未来への約束なんてどこにもないけれど、

今までのペンタトニックスを応援してきて

私は間違っていなかったんだと

アヴィが離れるから

離れてしまうけれど

だから私は確認できたから

自信を持って言えるから

だから寂しいけれど

悲しくはないんだと

この全てをスコットに託す。

 

ここからフュージョンチェスみたいな斜め上の何かが出てくること

期待している。

 

Ready? Happy. We're gonna kill it.

One, two, three.

 

今回の動画に入れられなかったけれど

ずうっと温めているスコットのこの言葉を

また懐におさめて

動向を見守る。

 

5つの声が歌い始めるまで。

 

パチパチ

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